この国のエネルギーシステムを革新している現場です
“この地球は先祖から受け継いだものではなく、
未来の子供たちからの借り物である“という、
ネイティブアメリカンの言い伝えがあるそうです。
いま、気候変動が危機的であることは、私たちも日々体感するところ。
このままでは未来の子供たちにこの豊かな地球を返すことが危うくなっています。
そこで掲げられている目標が、
2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすること。
それがカーボンニュートラル宣言です。
そのためにわたしたちがやるべきことは、
行政レベル、産業レベル、民間レベルでさまざまにありますが、
中でも大きなカギを握るのが ” エネルギーシステムの変革 ” です。
現在、多くを火力発電に頼る日本のエネルギーシステム。
まずはカーボンフリーの電源である原子力発電のリスクを数値で把握すること、
そして安全性・信頼性のあくなき追究。
そしてCO₂の排出量を減らした火力発電へのシフト。
最終的にはCO₂を排出しない火力発電と
太陽や風、地熱など自然のエネルギーを繰り返し利用する再生可能エネルギーや、
水素エネルギーも活用する社会へと大きく変えていく。
これが今、我が国、そして世界に求められている容易ではない変革です。
電力中央研究所は、我が国のエネルギーシステムの変革を
発想と技術でリードする国内最先端の研究所です。
この国のエネルギーシステムを変えていくことを使命とした
研究組織と研究施設がここ、
ヨコスカにあります。
発電の変革(トランスフォーム)にチャレンジする
エネルギートランスフォーメーション研究本部。
電力ネットワーク(グリッド)の革新(イノベーション)にチャレンジする
グリッドイノベーション研究本部。
そして原子力リスクの定量化に挑む原子力リスク研究センター 。
3つの組織が一体となって、
自然豊かな三浦半島の広大な一角で日々奮闘しています。
どのような研究者が、どのようなチャレンジをしているのか?
電中研の日々を少しのぞいてみてください。
そして、これをきっかけに未来を担うこどもたちに
この国の変わりゆくエネルギーの姿を伝えてもらいたい。
それがわたしたちの想いです。
多様な主体(事業者・需要家・アグリゲーター等)間における日常的な電力取引を可能とする配電系統の
プラットフォーム化に関わる技術を確立します。さらに、電力以外の部門との相互取引(セクターカップリング)を支援する技術を開発します。
複雑化する電力系統において、経済的で信頼性の高い運用を実現する状態監視・制御技術を確立します。
さらに、デジタル化の進展や事業者の多様化によりリスクが高まるサイバー攻撃等に対応するための技術を確立します。
激甚化・頻発化し広域に影響が及ぶ自然災害に対する効果的な防災・減災・復旧技術を確立します。高経年設備や
新たに導入される機器に対し、デジタル技術やセンシング技術を活用して低コストかつ効果的なアセットマネジメント手法を開発します。