- 分野
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- 原子力発電分野
- 水力発電分野
- 電力流通分野
- 研究目的
- 断層の運動様式や活動性評価
原子力発電所敷地周辺の破砕帯調査では、破砕帯の三次元的な分布、内部構造、構成鉱物の種類と形態などに基づいて、破砕帯の運動様式や活動性を判断することが求められます。当所では人体を観察するための医療用のヘリカルX線CTスキャナを、破砕帯などから採取した岩石試料の内部構造を評価するために用いています。破砕帯の活動性については、X線回折装置や電子顕微鏡、電子線プローブ・マイクロアナライザ等も用いて、総合的な評価を行います。また、断層運動を模擬した模型実験の状況をヘリカルX線CTスキャナで段階的に撮影することにより、断層の三次元的な発達過程を理解することができ、実フィールドで観察される破砕帯の形成メカニズムの解明に役立てています。