- 分野
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- 再生可能エネルギー分野
- 研究目的
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- 再エネ大量導入を支援するエネルギーキャリアとしての水素を製造
- Power to Gasの心臓部、アルカリ形水電解単セルの性能および耐久性評価
水素は、燃焼時には二酸化炭素を排出しないため、2050年カーボンニュートラル社会実現に向けた重要な物質の一つと位置付けられています。また、日本を含め世界中では、カーボンニュートラルに向けて、再生可能エネルギー(再エネ)の導入が加速しています。ただし、一部の地域では、時期や時間帯によって再エネ発電電力に余剰が既に出始めており、そういった余剰分を蓄電池を用いて電気エネルギーとして貯める以外に、水の電気分解に活用し水素としてエネルギー貯蔵するPower to Gasも注目されています。
電中研では、2022年度よりPower to Gasの心臓部とも言える水電解セルの実験設備を立上げ、水電解セル本体の運転知見を蓄積するとともに、これまで定常入力で運転されることが多かったアルカリ形水電解セルの変動電流入力(再エネ変動電源を想定)時のセルの耐久性についても調査を進めています。