- 分野
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- 火力発電分野
- 研究目的
- 高クロム鋼の劣化メカニズムの解明
現在、火力発電所では配管などで高クロム鋼と呼ばれる鉄鋼材料が使われています。しかし近年、この材料で予期しない劣化事象(材料強度の低下)の発生が報告され、問題となっています。材料強度はミクロ組織と密接な関係があることから、劣化事象の解明には組織を調べることが大変重要になります。
本設備はFEI製収差補正TEMの最新鋭機です。収差補正器の搭載により、従来の透過型電子顕微鏡では検出が困難だった高クロム鋼中のきわめて微細な析出物まで、その分散状態を詳細に調べられるようになりました。今後は、ミクロ組織を詳細に調べることにより、高クロム鋼の劣化機構を明らかにするとともに、材料のミクロ組織と強度との相関を抽出し、寿命予測法の高度化に寄与するものであります。