- 分野
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- 電力流通分野
- 研究目的
- CVケーブルの絶縁性能評価、劣化様相評価
CV(架橋ポリエチレン)ケーブルは地中送電線の主流として使われているケーブルです。22~77kV(特別高圧クラス)のケーブルは導入以降30年以上経過し、初期のケーブルには設計寿命を迎えたものもあります。 今後、経年CVケーブルの維持・管理技術の高度化を進めるにあたっては、実ケーブルを用いた試験により、内部の絶縁劣化様相を解明し、劣化度合いや残存耐電圧の詳細データを蓄積することが重要です。
本研究設備はCVケーブルの絶縁劣化部分から発生する微弱な部分放電信号を捉え、「水トリー」と言われる最弱点部分の検出と絶縁破壊電圧の評価を可能とするものです。 これまでに、電力各社から提供された経年撤去CVケーブルの劣化進行度合いのデータ収集や、現地での水トリー劣化診断手法の開発を進めており、既存設備の有効活用に資する的確な余寿命評価技術の確立を目指しています。