1)フロリダ州マイアミ
マイアミと聞くと、常夏の美しいビーチを想像する人が多いと思います。実際、マイアミは世界有数の観光地であり、一年中多くの観光客が訪れています。温暖な気候のため別荘を有している富裕層も多く、港にはたくさんの豪華なボートが並んでいます(図1左)。一方、マイアミは多くの南米諸国から移民を受け入れている街でもあります。住民の70%程度がラテン系であり、街中で最も使われている言語はスペイン語になります。英語はあくまでも公用語であり、行政機関、スーパーでも主にスペイン語が使われています。そのため、アメリカおいても少し特殊な街になります。
フロリダ州(特に南部)には日本のような山も、丘も、川もありません。平均標高はわずか約30cmであり、見渡す限り平地が続いています。車のサイドブレーキを一度も使用したことがないと言う人もいるほど坂がありません。国立公園のEvergladesに代表されるように、フロリダ半島のほとんどは湿地です。この湿地を時速1mという非常にゆっくりとした速度で水が流れています。つまり、半島自体が巨大な川になっています。そのため、どこにでもアリゲーターがいる可能性があり(図1右)、遊泳可能エリア以外で水辺に近づくのは非常に危険です。
日系企業の進出が少ないこともあり、マイアミに在住する日本人は非常に少なく、街中で偶然遭遇することもほとんどありません。ところが、こちらでは日本食の人気が非常に高く、日本料理店は至る所にあります。また、一般的なスーパーにもアジア食品コーナーがありますし、アジア食品の専門店も数店舗あります。そのため食材の入手に困ることはありません。現在は治安も回復していることから、日本人にも非常に生活しやすい街だと思います。